ナカヤのあんぱんを食べた。

*1
休日の午前中に出かけるなんて奇行に走らせたのは、
なぜか前日からむくむくとたまってしまった欲のためだった。
食欲はもちろん、知欲でもあり物欲でもあったから、
その深さは計り知れないものだったのだと憶う。
事前に調べた通りに、
東陽町駅を出て寂しい看板ひとつのバス停から亀戸駅前行きに乗り、
帰りは歩いていこうかなんてぼんやり考えていたら、
着かない着かない...で、結局は10分強くらいかかった。
降りてみてそこらへんを見廻したがパン屋らしき店はなく、
大通りに出てさらに見廻してみれば、先の看板が目に入ってホッとした。
500個もが売り切れる云々なんて噂も目にしていたので、
もし売り切れていたらどうしよう...と一抹の不安もあったのだけれど、
この店はなんと6時半から開いているので、
おそらくは昼頃になれば新たに焼き上がったパンが並んでいることだろうと、
だいたいの見当をつけて行ってみたら、それはもうばっちりだった。
しっかりとパン達が並んだ光景を目にしてしまった自分は、
あまりの上機嫌から普段は絶対しないだろうに、
こちらから店員さんに「こんにちは!」と声をかけるほどだった。
目について食べたいと瞬時に判断して選んでゆける幸せ。
もっとじっくり選んでもよかったのだけれど、せっかちなんだもの。
結局、こしあんぱん×2、つぶあんぱん×2、栗あんぱん×2、白あんぱん、
あんデニッシュ、あんドーナツ、きなこドーナツ、さつまいもデニッシュ(半斤)を購入。
価格はすっかり忘れてしまった...というか、見てない(笑)
合計で1,500円くらいだったように憶う。
 
*2
これを書いている土曜の夜の時点でははは、
既にすべて食べた後なのだけれどはは、
そりゃあもう美味しかったさははは。
個人的には、こしあんよりもつぶあんが好き。
あんの美味しさがもっと伝わるから。
栗あんもとっても好きだ。神楽坂のどこだったに負けないくらい美味い。
あんドーナツはふんわりタイプが好きな自分だけれど、
かりっと揚がったのをこんなに美味いと感じたのは初めてかも。
とにかく、総じて言えることは、ナカヤのあんぱんは、
あんがたっぷりだということ。
誤解を恐れずに書けば、まんじゅうの生地がパンになったような、
当たり前だけれど、それくらいあんを楽しむパンだという印象づけられた。
これだけあんがぎっしりであくどくないのは、
甘さ控えめでパンにしっかり旨味があるからなんだろうなぁ。
 
他のパン、特にもうひとつの看板でもあるらしいさつまいもデニッシュは、
黒ごまがぎっしり乗っててちょっと退いたのだけれど、
食べてみるととても美味しかった。
なんというか上品な味のような気がした。
あくどくなく食べ飽きないし、中もしっかりしていてパサパサしてない。
だからまだ少し残してあるのです。
きなこドーナツってのは、シンプルにきなこを和えただけなんだけど、
これがまた!きなこ好きにはたまらない素朴な味でしたね。
 

帰りは反対側のバス停で待とうとしたら急に葛西行きが入ってきて、
あれもしやもっと簡単に行けたのでは?と拍子抜け...。
ていうか、あっという間に着いたんで自転車で行ける距離なのかもしれない!
これは素晴らしい。通っちゃうよ。
この時間帯が狙い目なんですかね。
またレポート?します。
 
 

*1:この看板が目印です。

*2:上がこしあん、左下がつぶあん、けしの振り方が独特(笑)、右下があんドーナツ。