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読了。
いやぁ面白かったというより、凄かった。
読み応えがあるなぁと。それぞれの短篇がみな濃くて楽しめた。
長編の印象からすると、想像もできなかったような内容に驚かされたし、
独白で読ませる「沈黙」なんて特に印象に残ったように憶うけれど、
映画を先に観ていた「トニー滝谷」は映画以上に哀しさが増していて、
淡々としている文体が、変な圧力を持って迫ってきて胸苦しさがあふれてきた。
「めくらやなぎと、眠る女」は、自分の中にある"いかにも村上春樹らしい"文体で、
ちょっと苦手な感じだったし、いまいち感じ入ることができなかったけれど、
まるで己の過去の大切なひとときにどっぷり浸からされたような、
読後感の濃厚さはこの作家独特の印象なのかもしれない。
深い、濃い、唸らされる一冊だった。
もう1,2冊読めそうだな!
今年読んだ本!
印象深かったのを挙げておきます!
とりあえず、小説。
京極は感涙したにも関わらず、題名浮かんでこない始末だし...
いやぁ読んでないですね。でも、売れる本はやっぱり面白いんだと!
昨年のような濃密な読書体験はなかったような気もしますが、
ふりかえれば上半期はたくさん読んでたんだなぁ。
ブログ休んでしまった間もそれなりに読んでたんだけど、
記録してないと忘れてしまうもんですね。
トータルで顧みると、『めかくしプレイ』*1が一番大きかったかもしれない。
萎え気味だった聴きたい欲をものすごくかき立ててくれたんで。
それに『domingo―music for sunday lovers』のような本はやっぱり素敵だなぁと。
なんというか胸がキュンとするような本だし(笑)
来年はまず、群像の創刊六十周年記念号を読破するぞ!
あと、マンガをもっと読みたい!
すっかりマンガ離れ甚だしい自分ですが、ちょっとした光明も。
最近まで借りてたテレプシコーラ...読み始めはどうも入り込めなかったんだけれど、
3巻くらいから一気読みしてたらかなりはまって、涙してしまった場面もあった。
でもそれが、六花と坂口が仲直りするところってのは、
やっぱり少しずれてるのかな?(笑)
六花の自分で振付けして踊るシーンもかなりグッと来たなぁ。
そうだ、マンガ読もう。
う〜ん、キリないな...。