Music for "myprivate" Sunday Lovers

忘れかけた午前の爽やかさから、
やがて訪れる午後の憂いまで。
かつてあった「僕等の日曜日」へ捧ぐ。
 
ミモメモ メモラブルソングズ

遊佐未森 / 山行きバス (道草のススメ)

 
土曜の午後を歌った曲だれど、
僕にとっては、日曜日の午前の雰囲気を憶い出させる歌。
或いは、
まだ小学生の頃には感じられた"土曜の午後"と"日曜の午前"の、
解放感から生まれる胸の高鳴りは同等だったという名残。
自転車で登れる山の原っぱに寝転がって、
ウォークマンからこの曲を聴いていた日を憶い出す。
 
オフィシャルサイト : http://www.mimoriyusa.net/
 
遊佐未森を初めて聴いたのは、小学生の頃。
以降、僕にとっての「歌姫」の座にはずっと彼女が君臨していた。
その時代々々において趣味性を生かした交流からか、
廃れ忘れ去られることもなく、
ちょっと前には高木正勝とのコラボ*1などもあったり、
不思議とこちらの興味ともしっかりリンクしていたので、
やっぱり違うようなぁ〜と、その度に惚れ直していた(笑)
ビックリマンシールキン肉マンのゴム人形に夢中だった小学生の僕が、
どういう経緯で、この透き徹った歌声に惹かれたのかは忘れてしまったが、
繰返し聴いた、『空耳の丘』と『ハルモニオデオン』のテープは、
未だにダンボール箱のなかで眠っている。
これは、今年五月に結婚式を挙げる田舎の友人からもらったものだ。
おそらく当人は忘れてしまっているだろうけれど。
 
先のベスト盤には、"本人選曲による集大成"と銘打たれており、
これより五年程前に出されたベスト盤、
桃と耳?遊佐未森ベストソングス では、
「山行きバス」はカットされたので大層寂しい想いをして、
さらには、他に比べて飛び抜けて過去になるこの曲が、
まさか選ばれるとは想ってもいなかったので、
顔も姿も知らぬ同志の声が多数あったのだろうか...
未森さんはこの曲に愛着を持っていたんだなぁなどと、
この盤を手にした時の感動はとても大きかった。
 
 

*1:高木正勝の曲に遊佐が歌をつけた「light song」 DVDには高木が手がけたPV収録。