読了。

青空のルーレット (光文社文庫)
『青空のルーレット』と『多輝子ちゃん』の中篇二篇。
ほんとうに面白い本って、すぐに読み終えてしまうものなんだなぁ。
誰かが話していたことに改めて納得できた。
解説者の感動にまったく同感で、この作家は自分にとってもとても大切になった。
順調にいけば、『セイジ』は今年中に文庫化されるだろうから、
文庫読みの自分としては、単行本は我慢して...待ち遠しい。
 "人間は「星空派」と「青空派」に分れるのだそうだ。
  ウソだけど。"  あとがきより。
なるほどねぇ。僕は未だにどちらか割り切れないけれど、
半々でもいいような気がしてきた。
なにか宙ぶらりんになったらこの本を読めば、
すこしだけでもしっかり足を地につけられる安心感が得られるような気もする。
青臭さから卒業出来ない「夢追い人」のための美しい小説。