いつもの休日のように独り気ままに、
夕方近くまでに雑用をかたづけて、逢魔が時にでも出かけるかと、
のんびりかまえていた。
ふとこれから行く展覧会の情報を改めて確認しようと、
サイトを覗いてみれば...

『ミヒャエル・ゾーヴァの世界展』

「最終日は、17時閉場」... そうだった!!!!!
過去にもSAKANAの西脇氏の個展を観に出かけたところ、
催されているはずの画廊ではまったくその気配がなく、
途方に暮れたことがあり、帰って調べてみれば、
最終日で早じまいだったのである。
あぁ...同じ過ちを繰り返すところだった。
そりゃあ急いで飛び出ましたさ...。
16時半までの入場にギリギリ間に合うくらいかどうか...と、げんなりしていたら、
不思議とこういう焦ったときの電車は速い。
入場期限の十分前に着いた。
財布を取り出し、窓口で「一枚...」と声をかけたところ、
後方から声をかけられ、見知らぬ女性が、
「チケットあげますよ!もったいないから使ってください!」と
バッグをもぞもぞいじり出した。
あぁはぁ...ありがとうございます...と、しどろもどろになりながら、
ご好意に甘えて、いそいそと入場する。軽く浮足立っていた。
そしたらまぁ...!
午前中に観終えた妹から、混んでいたという情報を得ていたけれど、
唖然とするほどの人の流れ...(汗)
おそらく自分が観たこの類いの催しの中で一番の人集りであろう。
牛歩とはまさにこういうことだ。
一気にテンションが下がってしまった。
それでも、こんなに知名度があるんだなぁと複雑ながらも感心したり。
で、結局牛歩には参加せず、遠巻きに早足で観廻って、
未見のものや好きな絵などを確認してもう一度最初から観ることにした。
この頃には、入口は閉められていて比較的ゆったり観れたような気がする。
観客は断然女性が多かったけれど、
なぜだか癖のある(笑)年配の男性が独りで観ているのも目立った。
アメリ [DVD]の特設コーナーにはさすがに集まっていたなぁ。
ひさびさにヤン・ティルセンのせつない調べを耳にした。
展示の終盤で、春に公開される映画『ウォレスとグルミット 野菜畑で大ピンチ!』で、
美術担当として参加していると知り驚喜した。
これほど声優がハマっているアニメーションもなかなかないですよ(笑)
久しぶりだなぁ。こちらも楽しみだ。
海外でのみ出版されている画集の絵の展示も興味深かったけど、
その画集やペーパーバックの販売もあるかな?と期待していたら、
展示のみでした...残念。その代わりに膨大なポストカード!
そこに群がる人もこれまた凄かった。
こういったギラギラした人混みが苦手な自分は、
カードが欲しくない訳でもなかったけれど充分堪能しきれず、
ある程度で見切りをつけて、会場を後にしました。
展示品で個人的に気に入ったのは最近描かれた『少年』『祝賀』
ゾーヴァ流のユーモア溢れる愛らしい絵でした。
この盛況ぶり...近々またどこかでやってくれないかなぁ?
 
帰りは松屋の地下のフォションで菓子パンをメッタ買い!
続いて、新宿高野でバナナやリンゴをナンのような生地で包んだ、
憶えづらい名前のパンの様でパンでない食べ物を買った。
デパ地下...目移り心移り...溜息。どれも食べたい。
700円のエクレアとかあったなぁ。