読了。

 

バッテリー (4) (角川文庫)

バッテリー (4) (角川文庫)

またしばらくお預けだ...。
スポーツのなにかしらに身も心も捧げたことがある人間ならば、
この小説の素晴らしさに魅了されることだろうと想う。
この作家の社会での位置が極めて重要になってきていることもひしひしと感じるこの頃、
少年たち(少女はいない!)の恐らく現実には言葉にならない心情を、
過去に少年だった人間の胸を抉るかのように響かせてしまうこの文章は、
だからこそ大人に読まれるべくあるのかもしれない。
あの頃、読んでいたらどうなっていたのだろうか。
果たして、感動出来たのだろうか。
一冊の重みを知ることができたかもしれないと憶うと、
なんだかせつなくもなるけれど、今だってそう遅くはないか。