叔母の家へ。

年明けの挨拶といつのまにか高二の娘へのお年玉と御馳走を頂きに。
寄りによって雨風荒れ狂う夜となってしまい、
高津駅を降りて大きく溜息ひとつ、不慣れな道を何度も携帯に案内をいただき、
靴もパンツもびしょ濡れになりながらようやく辿り着いた。
ジャージに着替えさせてもらって、リラックスした格好できりたんぽ鍋を頂いた。
たぶん...、きりたんぽ鍋は生まれて初めて食べた。
中途半端な餅のような、ざらついた竹輪麩のような、と感じつつもよく食べた。
鍋ではやはり、野菜が美味いなぁと感じ入ることが多い。
もう腹一杯...でもまだいけるな...もう無理だ...でもこれだけ食べるか...と繰返し、
ビールもちびちび飲んで、我家とは程遠い暖かさの保たれた居間で、
なんだか質の違う眠気が体から意識までを包んでいく。
それでも、いちごを食べたり、ミルクティーとロールケーキを頂いたり。
本当に美味しいものとは幾らでも食べれるんじゃないかという
幻想を抱かせてくれるほど、食べ尽くしました。ごちそうさまでした。
もう帰りたくないな...でも、明日も仕事なんだよ...しょうがないだろ...と、
そのまま横になりそうになるのを堪えて、NHKドラマ『氷壁*1に観入った。
山本太郎メロリンQだなんて、今じゃあ誰も口にしないのだろう。
それでも全くと言っていいほど変わらないその顔つきを見ていると、
どうしても水泳帽にビキニパンツ姿でくねくね動く彼がむくむくと甦ってくる。
中目黒がアジトだとなにかで読んだ玉木宏の表情が好印象だった。
困る顔、焦る顔、悩む顔がなんだかよく似合う。
石ノ森章太郎のマンガに出てきそうな顔...?
それはともかく、これもまた手に汗握るドラマの様で来週が楽しみです。
 
叔母の家を後にすると、雨はすっかり上がっていた。
駅までの道は、冷気までも流し去ってくれたように心地好かった。
まだ一月だということもすっかり忘れて、
早春の匂いだとばかりに心弾み、歩みも調子よく。
まだまだ早いけれど、想うくらいならば...。
春よ来い。