読了。

機関車先生 (講談社文庫)
読んでいる途中で憶い出したけれど、
たしか坂口憲二主演で映画化されていたようだ。
でも、その情報は追わず吉岡誠吾先生のイメエジだけに抑えて、
読み切った。
DVDを借りに行く楽しみがまたひとつ増えた。
主人公の設定からして溜息ものだけれど、登場人物一人一人の濃さがまた、
読んでいて飽くことなく夢中にさせられた。
話の展開がステレオタイプな児童文学の印象も残ったけれど、
読書精神年齢18歳くらいの自分には充分だったし、感動した。
大沢在昌の丁寧な解説にもあったけれど、
島の背景がとても美しく描かれていて、そこに魅了されて、
登場人物や会話まで引き立てていたように感じられた。
最後は、個人的にはなんだか呆気ない終い方に寂しさも残ったけれど、
これはこれで完結ということで、僕も続編を希望したい。
しかし、大沢在昌の「いつかは児童文学作家になりたい」という告白には驚いた。