今夜の帰り道での話。
だいたいいつもその時間のその通りは
もう人ッ子一人歩いていないのが常であって、
両目とも0.4と診られた視界では、
女性だろう...スカートだから...くらいにしか
判別できなかったその人物は、
後方に早足歩きで近づいてゆく気配を感じた後、
伸びた坊主頭のスーツ男を確認して、
何を想ってか、そちらに向かって歩き寄り、
少し離れて携帯電話で話し始めた...。
そちらとは紛れもなく自分ではありますが、
おそらく、然るべく変質的な人物と不安がられたようです。
しかし、ヴォリュウムは大きく振れて、
外音などまったく耳に入らぬので、
おそらく、ですが。
 
そういえば、帰り道に見た月のすぐ側に、
燃えるような色をした明るい星がひとつ。
その色といったら...
どちらかといえば、不安が過りました...
 
さらには、その派手な格好をした女性を追い越し、
軽く口ずさむなどしながら歩みを速めてみれば、
おそらく、先ほどの女性が、
駆け足で寄ってきたかと見れば、
襲いかかるには離れた距離を保ちながら、
自分の真横を歩き出したのです!
こっちがこわいわ...。
途中、左右に別れはしましたが、
このまま付いてこられたらどうなった?と、
妙な胸騒ぎの余韻を残したまま、帰宅。
 
今夜も夜風呂よありがとう...。