男 宇宙

男 宇宙
 
監修/湯浅学、ジャケット/宮谷一彦
遅くなりましてすいません。
まず、
「当CDは、内容のとてつもない大きさにほんのわずかでも近づけますよう、
 二枚組のパッケージを採用しておりますが、
 中身のCDは一枚です。ですが無限大の一枚です。」
  
遂にこんな宇宙を編んでしまった...。
自分もさらけ出さなければ、受けとめきれない三十三の男魂。
"聴く者の宇宙を問う。"
これだけの音宇宙をどれだけの人間が真に受けとめ、
考え続けるんだろう...。
おいおまえ、言ってたことと違うんじゃないのか?
おいおまえ、優しくされたり構ってもらいたいだけなんだろう?
おいおまえ、どうせネタなんだろう?
おいおまえ、なにだらだら繰り返しやってるんだよ?
おいおまえ、本当はなにもしたくないんじゃないのか?
おいおまえ、誰かがなんとかしてくれると想ってるんじゃないのか?
おいおまえ...
?????????????????????????????????
一音一音がそう問いかけ、胸を締めつけて、迷いを浮かび上がらせる。
答えてはくれないが、確かめることはできると想う。
想いきり笑い、泣き、怒り、喜び、哀しむことを恐れるな。
こんな一枚を、流し聴きできる人間は...
それはそれで、うまくやっていけるんだろう。
俺は、そう、俺は!と叫びたい。
俺は、なんだか逃れられない。
こんなもの糞だ!と叩き割る心が必要なのかもしれない。
迷いは、迷いのまま浮ばせておくことは可能だろうか。
宇宙は、遠い。たとえそれが自分の中にあるとしても。
 
それでも、やはり、湯浅学ありき。