song of the month

さざなみCD

スピッツ / 僕のギター

昨年の最後に聴いたのも、今年の最初に聴いたのも、
スピッツのこのアルバムだった。
アルバム通してもかなりよかったと想うのだけれど、とにかく一曲目だ。
熱心なファンではない自分だけれど、
このメロディにこの歌詞、心のどこかで待ち続けていた曲に出逢ったような感動だった。
何度聴いても未だに目頭が熱くなる。
結成20周年を迎えての決意表明とも深読みできる力強いメッセージに、
どうだこれが正宗だあッ!と想わず叫びたくなる(笑)メロディに何度心奮わせられたことか。
これからも追っかけてきます。
http://spitz.r-s.co.jp/
 

album of the month

ウィ・ウォークト・イン・ソング

the innocence mission / We Walked in Song

ある程度の成功を収めた後の作品だったり、
とても好きになったバンドのメジャーデビュー作だったり、
ステップアップしたことを喜びつつも、待望の作品を聴いてみたら...
もちろん世間は皆素晴らしいということもあれば、だめになったという声も出る。
でも結局向き合うのは自分個人なわけで、外野の声は関係ないし後づけなのだ。
それにしても、こわい。
好きになったアーティストの新作を聴くということほど、
期待と不安の表裏一体が濃いものはない。
誕生日になにか特別なことをひとつくらいしようと想い浮かべた時に、
聴きあぐねていたこの新作を聴くことに決めた。
YouTubeで聴いた一曲目から、まず悪いことはないだろうと想っていたけど、
改めて一曲目を聴いてみて、Kings of Convenienceの2ndを聴いた時と同じように、
胸が熱くなった。よかったよかったよかった...。
変えることも難しいけれど、変えないことも難しい。
その世界観のなかで、聴き手に感動を与えてくれるんだから凄い。
いろんなことに手を伸ばしたり、ゴージャスになったりすることを悪いとは言わないけれど、
自分としてついていけないことが多い。
innocence missionは、今までよりこぢんまりとした音景をまた先へ歩み始めた。
そこで見つけたものをさらに繊細に描き続けた。
今作の解説で知ったグループ名の由来、
彼等の音楽が魂の避難場所になればという願いがこめられたということ。
それを知ってまた熱いものがこみあげてきた。
批評なんて必要ない。音楽に救われるということが確かにある。
http://www.theinnocencemission.com/