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ひさしぶりにDVDもたくさん借りたぞ...

　

http://www.hazardmovie.com/
　
昨年公開されたけれど、撮影は2002年。
主演は、今でこそ名実共に映画俳優として認められいるけれど、
撮影当時はまだ無名に等しいオダギリ ジョー。
園子温監督曰く、
「勢いに乗って一発録りしたパンクのファーストアルバム。」
とにかく、ジェイ・ウエスト*1が強烈だった。
準主演といってもいいくらい。
あのテンション、アジるような言い回し、存在自体が「詩」のようで、
作中では、伝説の男云々...だったわけだけれど、
その名に恥じないどころか強烈なインパクトを残したように想う。
オダギリさん演じるシンは、
結局ジェイ演じるリーに影響され流されてゆき、
キャラとしてはとても弱い印象だったのだけれど、そこを踏まえた上で、
独りになってからのクライマックス〜ラストが活きて来るような気がした。
ラスト... かっこいいですよ(笑)
もう一人のタケダは、良い意味で二人の引き立て役になってて、
しかもピュアキャラ全開のエピソードは、せつなかったなぁ。
作品として、印象に残ったことは、
1シーン1カットだったり、舞台設定や登場人物までもとてもリアルなのに、
子供のナレーションや、ゴミ山のてっぺんにソファがあったり、
シンの居た部屋で羽毛が舞うところとか(個人的には刹那感や終末感を強く受けた)、
ギリギリでそのリアリティを壊してしまうところが映画っぽくて好かったなぁと。
さらに、園子温作品で最初に観た『夢の中へ』*2で、
一番印象的だった主人公の目線で走ってるシーンを想起させられる、
作中何度もリフレインする滑走路から飛び立とうとするシーン。
これこそ本作を青春映画として強く印象づけさせるところかなぁとも。
題名通り、けっこう危険で残酷な映画かと想いきや、
観終えた後には不思議な清々しさが残ってました。
　
　

*1:http://www.jaiwest.com/

*2:http://yumenonaka.netcinema.tv/index.html