昨夜からたっぷり10時間眠って起きたらば、
けっこうすっきりしていた。
頭痛の名残はあるし、鼻も詰まってはいたけれど、
なにか重荷から逃れたような身軽さがあった。
へろへろになりながら、おばあちゃん好い夢みさせてくれ〜と眠ってみれば、
なぜだか椎名さんに買物に付き合ってもらっているらしい夢を観た。
目が覚めてしばらくして、「なんで...」と呟いてしまったくらいに
意外な登場人物だった。
毎度のごとく朧げだけれども、不思議と楽しい印象であったように憶う。
ちなみに、二人は、男と女の関係ではないようであった。
夢に登場した椎名さんを、僕はそれほど好んではいなかったのだけれど、
なぜ夢に出てきたのかはまったく想像がつかない。
これだから、夢ってやつは...。
いざ出てこられても、以前と印象がそれほど変わることも無かった。
それはやはり、男女の関係云々にまで達していないからかもしれない。
ちなみに、彼女の歌のなかで唯一「ギブス」は好きだった。
 
夕方あたりから急に空が暗くなって、雨の匂いもしてきたので、
早めに洗濯物を取り込んだら、すぐにたくさん雨が落ちてきた。
結局、浅草まであんぱんを買いに行く気も削がれてしまった。
しかし、散髪はせねばと、陽も暮れてから雨が止んだこの隙に...と、
自転車を走らせてみれば、獲物を待っていたかのようにまた降り出した。
結局、いつもの千円床屋にびしょ濡れで入ることになり、
できるかぎり濡れないよう懸命に走ってきたので息は荒く体は熱く...
散髪途中に我慢できず鼻をかませてもらったり、汗をぬぐってもらったり、
千円床屋にしては過剰なサービスを受けることとなった。
そのしっぺ返しなのか、まだぼんやりしていた病み上がりが見損ねたせいか、
床屋の鏡で確認した時には気づかなかったけれど、
いざ我家の鏡の前で、要はいつもの自分として写ったそれは、
ひどく見窄らしい前時代風などこぞのオボッチャンに成り下がっていた。
まぁ... なんだかんだ細かく言い過ぎて、自ら墓穴を掘ったようなものかな。
それに他人が見ても、少し短くなったなくらいか見向きもされないだろうし、
テキトーにごまかせばいいや...
ついでに書くと、
その帰りにも雨に打たれて、今度はどしゃ降りだったので、
またぶりかえしたら嫌だなぁとげんなりしたものだけれど、
オレはそんなにヤワじゃない♪