【本バトン】

妹が答えたのを見たらやりたくなったので、
無理矢理奪い取ったのだけれど、
いざやってみると難しいし恥ずかしいし、なにより疲れた。
曖昧な人間の曖昧な過去の曖昧な記憶をたぐり寄せて、
ちょっと脚色つけたりして書いてたけれど...
相変わらず過剰であり欠落しているんだよなぁ。
まぁ自分らしいとあきらめるしかないか。
楽しんでもらえれば...。
 

1. いつ頃から本が好きになりましたか?

わかりませんが、
小さい頃から好きだなぁと想ったことは何度もあるし、
それらがすべて、同じ好きでもあるようで同じ好きではないように憶うので、
いつ頃からなんて答えられない!でも好きなんだ!
 

2. 家族に本好きな人はいますか?

妹は、「父と兄。かなり病的かも、2人とも。 」と答えていたけれど、
病的なんでね、あまり褒められた話ではないですよね。
父は、僕の部屋の積ん読本や雑誌を見ては、
島に送れば?とか、生きてる間に読み切れないんだぞ。とか、
愚痴り愚痴りの日々ですけれど、
その景色があたりまえのように過ごしてきた自分にとって、
この症状は間違いなく遺伝だと想うんですよね。
昔に比べたら随分減ったのかもしれないけど、まだ名残はあるし。
妹は、自分よりも断然読んでるだろうし、実になってる感じがする。
要領よし効率よし人間だからうらやましい。
なにより生活のなかでマンガの存在が大きいということが、
自分とはまったく違う。これもうらやましい。
母は、好きなのかどうかはわからない。
けれど、保母さんだったこともあってか、
たくさん絵本を読んでもらったり与えてもらった憶えがしっかりとある。
関係ないかな。
 

3. 幼い頃に読んだ絵本は?

今憶えば、こどものともは取っていた。まちがいない。
あぁこの絵本好きだったなぁのほとんどが元はこどものともだった。
だから、埋もれていた記憶を呼び覚ます旅に夢中の三十路前。
小学校で読んだ本で一番好きだったのは、『チョコレート戦争』
授業で読んでもらったなかで、ダントツで面白かった。
なぜあそこからもっと読書にのめり込まなかったのかといえば、
それを上回る"めんどくさがりやさん"だったからだろう。
あの絵も好きだった。今でも。
 

4. 学生時代、読書感想文を書くのは好きでしたか?

憶えていないけれど、好きではなかっただろうなぁ。
余談だけれど、高校の通信簿は保体が4で現国が3で、あとは2だった。
好きこそ物の上手になれそうな感じだった。
ちなみに数学は1で、補習を受けて通してもらった。若気の至りだねぇ...。
 

5. 毎号チェックする雑誌はありますか?

そりゃあ聞いちゃあおしまいよ。
チェックの程にもよるんだけれどさ...
sabraの表紙だって欠かさずチェックするし...。
 

6. ベストセラーは読む方ですか?

誰も読まなくなってから読むような人間です。
しかも、文庫になって読み捨てられるようになってから。
それを買い拾って読むような人間です。
でも、ベストセラーだからって穿った見方はしていないつもりです。
根がサブカル志向だし意地っ張りなところが関係しているような気がします。
 

7. 本は書店で買いますか、それとも図書館で借りますか。

書店で買いますよ。広い意味で。いろんな買い方しますね。
定価で買うことは滅多にない。時々、申し訳ないと感じる。
でも、読まないよりはマシだと。
 

8. あなたは「たくさん本を買うけど積ん読派」?

愚問... いや、摘ん読派ではない。
結果、そうなってしまっているとしか言いようがない。
表面上は無派閥にしてください。
 

9. 本を捨てることに抵抗がありますか?

自分で買った本は捨てたことがない。
と、言い切れる自信があるくらい、抵抗がある。
でも、BOで買取ってもらえなかった本で、
持ち帰らなかったのは、捨てられるんだもんな...。
自分で買った本を捨てたつもりはない。
彼等の誰かが、やったぁ!オレもらっちゃお(はあと)ってなってることを願う。
 

10. 本をよんでる人は”目力”があると耳にしたことがありますが、そう思いますか?

意味が分かりません。
集中力は必要だよね。うらやましい。
逆に本持ったまま眠っている人見るとホッとします。
 

11. 本屋さん、何時間いられますか?

仕事では、朝から晩までいなくちゃならないんですけど、
他所では長居ができません。立ち読みもほとんどできません。
職業病というより、自分の性質に問題があるからですが。
でも、BOなら3時間くらいいても平気なんだよなぁ。
 

12. お気に入りの本屋さんがあったらおしえて♪

昔はいろいろ行ったもんだけれどね〜。
仕事になってからは、他所の本屋はあまり行かないのですが、
銀座教文館ナルニア国は理想の店。
トムズボックス。PeeBooが揃ってる店なんて他にないんじゃないか?
タコシェってのもありかな?うわなんだこれ?って本がある。
ヴィレッジ・ヴァンガードも昔だったら入れていたかもしれないけれど、
今は考えもんなんです。
それにしても店を知らないね... これは不勉強だ。
それに大型店に入ると、うらやましい!ばかりで...。
 

13. 本屋さんへの要望・リクエストがあったらどうぞ。

こちらが聞きたいくらい。
本屋でバイトするって人は、本が好きなんだと想い込んでいた自分は、
既に古い人間なのだということをやたらと実感するこの頃。
接客業だってことを忘れてるんだか、意識してないんだか、
そういう人が多い気がする。身近な話でもある。
雑誌を減らして、絵本や児童書をやりたい... ってこれは独り言ですが(苦笑)
 

14. 気になる箇所にはラインを引く派?隅っこを折る派?

そういう読み方はしません。
勉強してるみたいでいやだな。
 

15. 速読派と熟読派、あなたはどちらですか?

どちらも憧れますね。
 

16. 本を読む場所で、お気に入りなのは?

お気に入りはないです。電車内がほとんど。
やっぱり(気分的にも)独りになれるところが一番良いと想います。
でも、家ではなかなか読めないんです。
 

17. 無人島に1冊だけ本を持っていけるとしたら。

持っていきません。無人島にも行きたくない。
誰か連れていけるんだとしたら、
今はあずあずがいいなぁ...。
 

18. 生涯の1冊、そんな存在の本はありますか?

その時々を憶い返すと、いろいろ選びたくなるのだけれど、
あえて一冊とするならば、『姑獲鳥の夏 (講談社ノベルス)』です。
高校卒業後しばらくして、鬱々とした生活になり始めた頃か、
読書ともあまり縁がないごくつぶしだった自分は、
妖怪の小説で水木しげる先生が絶賛しているという友人の話だけで、
当時の感覚からすればキワモノ以外のなにものでもない
あの厚さの本を買って読み始めた。
ほんとうによく読み終えたものだと想う。
明らかに違う世界へ踏み入り、高みへ昇った気がした。
あの地獄のような蘊蓄もいつのまにか病みつきになっていたし、
ようやく越えた先に現れた、
榎木津の神々しさは忘れることがないだろうし、
京極堂の佇まいや言動は"読書"という高みへの憧憬であり挑戦でもあった。
そしてなにより、当時の自分と関口が見事にダブって...、
現実と幻想とがごちゃ混ぜになった妙な感覚に陥った。
けど、それがとても心地好くて...(笑)
今となれば、余計に悪い彷徨へと誘われたようにも感じるけれど、
そこから妙な本を読むようになったのだし、古書街巡りなんぞするようにもなったし、
さえないなりにもなんとか過ごしている今があるといっても過言ではないので。
 

19. あなたのお気に入りの作家は?

これまた難しいんですよね。中途半端に多い。
現在進行形の作家から(笑)
京極夏彦松浦寿輝車谷長吉重松清森絵都町田康川上弘美
まだ挙げたいのだけれど、複数刊読んでも自分の中で揺ぎない作家を。
いやぁなんだか大切な人を忘れてそうな気もするなぁ。気持悪いぞ...。
 

20. 本を選ぶときのポイントやこだわりはありますか?

これもこっちが聞きたいくらい。
例外を除いて、小説は文庫になってからしか読まない。
文庫界*1の居心地が好くて。
解説者買いもある。
 

21. 本はどこから読みますか?

装釘から。
 

22. 昔、読んでた漫画

田舎では、ジャンプが土曜の午後に届いていた。
半ドンで学校から帰るとそれが楽しみだったし、
それをエサに勉強やら宿題やらってよく操られていたなぁ(笑)
キン肉マンキャプ翼北斗の拳が人気があった頃がピークだったかな。
東京では火曜日*2発売だと知って、
ものすごい優越感に浸ったのをよく憶えています。
 

23. 学生時代ハマった本

いやぁないんじゃないかな。
マンガはけっこう読んでたけど、
高校の頃はやっぱり浦沢直樹との衝撃な出逢いが一番かな。
YAWARA!書いてた人がマスターキートンみたいなマンガ出してるんだもん!
で、MONSTERだし。
あとは音楽と部活と思春期特有の悩みでいっぱいいっぱい。
本を読もうって気は不思議とほとんど起こらなかった。
 

24. つまるところ、あなたにとって本とは

永遠の未知。
ガチンコ勝負。
智慧の実。
辿り着くことのない憧憬。
う〜ん、難しいなぁ。
でももう離れられない!
 

25. バトンを回す方々

正直、知りたい人がたくさんいるんだけれど、
恥ずかしいやら恐いやらで...。
もし我こそはと受けとってくれる方がいらっしゃいましたら、
よろしくお願いします。
 
 

*1:坪内祐三氏曰く。

*2:小学生当時は。