今年もDVDですが。

カーズ [DVD]
http://www.pixar.com/jp/feature/cars/
 

今年の一本目。

去年は、ハウルだったから、*1今年もなんとなくアニメでと。
ピクサーどころか、初ディズニーアニメ。
我ながらなぜここまで観ずに過ごしてきたのか不思議なくらい(笑)
なにがとは説明できないのだけれど、漠然とした抵抗感があったのもまた確か...。
いやぁ... アニメってもんじゃあないなぁ!これは良い意味で。
正直、びっくりした。
もしかしたら、ノルシュテインとか好きな自分が認めたくなかったのかもしれないけど、
ここまでCGで描かれると、逆に圧倒されて爽快感すら残る。
後半からクライマックスの映像美には、
別物として広い心で観ればいいんだとひっくり返されるくらいの、
大きな感動をもらった。
旧き良きアメリカが、まさかこのようなCGで、
しかもカーレースのアニメで表現されるなんて、想ってもみなかった。
とは書きつつ、前半はなかなか退屈だった。
CGもピンと来なかったし、伏線としての内容も説教臭くのめり込めなかった。
それでも、ぐっと呼び込んでしまう力強さには恐れ入ったなぁ。
声優では、メーターっていう主人公の親友となる大事な役が、
どこかで聞いた声ではあるんだけど...、ずっとわからなくて、
結局、エンディングのテロップでグッさんと知った時には意外だった。
なかなか味わいがあって、やっぱりエンターティナーだなぁ。
あと、同じく大事な役どころで、主人公とお互いに惹かれあう役が、
戸田恵子だったんだけれど、これはなにが悪いとかではなくて、
もう戸田恵子に聞こえてしまうのが、ちょっと気になってしまってた。
あの車が話す度、"戸田恵子が話してる"っていう風に意識してしまって、
それだけ、女優業も含めブランドとしての戸田恵子が偉大であり、
影響力が強いということなんだろうけど、
小さい子や気にしない人は関係ないんだろうなぁ。
でも、他にいなかったのかなと(苦笑)
音楽は、ランディ・ニューマン
こんなところで名前を目にするとは、想わなんだ。
だからどうだったというほど、音楽は引っかからず...。
とりあえず、これで観ず嫌いは解消されたわけで、
まだまだ色々あるし、これからの楽しみが増えたなぁ。
 
サイダーハウス・ルール DTS特別版 [DVD]
http://www.asmik-ace.com/Cider/
始まりの音楽からして、泣けてくる。
いつもの作品よりも起こっていることはへヴィーなのに、
全体の印象は意外に淡白だった。
そこがこの監督らしいといえばいいのか、物足りないのか、
どうにも難しいところなのだけれど...。
それでも、映像は自然の美しさが際立っていたし、
子供たちの表情がたまらない。
俳優陣もよかった。
最後はあっさりしていたような...
好かったことは好かったし、泣かされておいてあえて正直に書けば、
期待していたほどでもなかった。
主人公の起伏のない雰囲気や表情に平行したような...
やっぱり物足りないかな。
 
明日の記憶 [DVD]
http://www.ashitanokioku.jp/
すごく重苦しいし、恐い。でも、泣きに泣いた。
偉そうに言わせてもらいますが、みんな観た方が良いと想います。
哀しくて泣いた作品は初めてだ。
重松清の小説みたいだった。
そりゃあ答なんかないよ。
でも、しっかり伝わる熱いものがある。
映画って、これでいいんだと想う。
正直、重い作品だとは予想していたけれど、
こんなに濃い映画になっているとは...、
大きな感動です。