Young Marble Giants / Colossal Youth

コローサル・ユース
 
最近の通勤時にはiPodで、これか『空間』ばかり聴いている。
それこそ歴史的名盤の類いということで、雑誌で名前も見知っていたし
たしかもう10年くらい前にDean Wareham*1がインタビューで影響を受けた一枚に挙げていたので、
そのうち聴こうとは想ったけれど、結局は今の今までやり過ごしてきた。
コンピでインストを聴いたことはあったけれど、
当時は変な音楽くらいの意識しかなかったと憶う。
この音は、今の自分だから響いたのであって、
メロディばかり追っかけてた十年前の自分では一聴しておさらばだったかもしれない。
Contortionsとかも最近になって心底かっこいいと想えるようになったし。
とにかく、自分にとって時代云々関係なく感動できる一枚であることはまちがいない。
まぁ、時代なんて意識して聴いてること殆どないんですけどね(笑)
 
1980年、ラフ・トレードからのデビューアルバムにして、唯一のアルバム。
このスカスカだけれど、無限な音と音の隙間が素晴らしい疾走感を与えるところや、
少ない音数で既に"Quiet Is the New Loud"を体現しているところ、
Alison Stattonの無垢さと醒めた質感を漂わせる奇跡的な実に味わい深い歌、
そして衝撃的な三つ編みにワンピース姿...!
まるで打楽器のようなギターはアンプ直結のチープさがたまらない、
そのくせベースとの音のグラデーションがとても映えて心地好い。
オルガンもヘナヘナだけど、どこか懐かしい。
リズムボックスは、この三人組をとても特異な位置づけにしている大切な要因である。
どこかクールでPost-Punkな音の背景を、可愛らしいというかおしゃれな印象まで保たせる。
歌詞は...コピーしてくるんだった。見つけたら即買いだ。
Galaxieがカヴァーしていた"Final Day"もオリジナルは全然違って驚いた。
このアルバムのなかでも(ボーナストラックだけど)、とても好きな一曲になった。
とりあえず、今年最高の収穫のひとつ。
病みつきマスターピース
 

Colossal Youth

Credit In The Straight World

Brand New Life

Cakewalking


 
 

*1:ex- Galaxie 500,Luna,今はこちら→ http://www.deanandbritta.com/