念願だった米倉斉加年作品を購入!


BM―美術の杜 (10)』で大々的に特集されていたのを読んで、
またたまらなく欲しくなっていたところに、
某Yオクで、なんと6冊セットで出品されてた!
なんとか競り勝って落札!
一番欲しかった『MASAKANE―米倉斉加年画集 (1981年)』が、
入手できたことがなんといっても嬉しい。
切手の原画でもある表紙の「椰子の実」の、
神秘的な少女の表情からは、様々なイメエジが想起されます。
その深みには、不思議な懐かしさもあれば、
仄暗いぼんやりとした恐さもあったりします。
 

「トルコききょう」
 

「唐人お吉」(部分)
 

「バラと乙女」
 
どこか正気でない目の女性画も多く、
自分が画家"米倉斉加年"の名を初めて知った、
ドグラ・マグラ (上) (角川文庫)もそのひとつで、
とても魅力的だ。
 
美術の杜を読んで知ったのだけれど、
ずいぶんと夢二に感銘や影響を受けているらしく、
まつわる表立った活動もしてきたらしい。
そのオリジナリティの迫力のせいもあるのだろうけれど、
正直、夢二までは、イメエジできなかったなぁ。
他に挙げられていたオーブリー・ビアズリーは、
たしかにわかる気がする。
もうひとつ、興味深かったのが、
絵本作家として、いわさきちひろと並べ語られていたこと。
米倉斉加年ちひろと同じく、
反戦、平和を強く願っていて、その想いを作品に込めてきたということだ。
恥ずかしながら、初めて知った。
劇団で活動していた時も、皆が飲んだり遊んだりしているなか、
時間があれば独りで黙々と絵を描いていたらしい。
 

購入簿。

ボローニャ国際児童図書展グラフィック大賞を
二年連続で受賞したそれぞれの作品。
魔法おしえます (絵本の絵本 3) 多毛留〈たける〉 (米倉斉加年)
野坂昭如と組んだ、
大人の『マッチ売りの少女 (1977年)
どこか寺山修司的世界を想わせる、
はじめ、人間は人魚だった.....で始まる
人魚物語―まさかね絵草紙 (1977年)
母にーと捧げられた反戦、平和の願いが込められた
おとなになれなかった弟たちに…