読んでから買えよ

と、常日頃、己の中でもどこからか響いてくるわけだけれども、
それは既にもう、ホームへ入ってくる電車の音などと同様に、
無意識のうちに日常の雑音の一種として処理されてしまっている。
幸か不幸か、そんな自分に口を出してくれる他人がいないもので、
今日もまた。二時間ほどじっくり棚を物色。
しかも給料日後でちょっと奮発。BOにて千円超え。
 
好きな作家は迷わず購入簿。

泣けない魚たち

泣けない魚たち

タンノイのエジンバラ (文春文庫 (な47-2)) もっと、わたしを (幻冬舎文庫) 宇宙でいちばんあかるい屋根 (角川文庫) パプリカ (中公文庫)
ひとつは、坪田譲治文学賞作品。この作家の小説は初めて。
ひとつは、好きな作家の文庫二作目。映画もあるんだよなぁ。
なんだかイメエジ違うんだけど(笑)
ひとつは、これも好きな作家の文庫化。全部読むから。
店頭でこの作家の名を初めて意識したのは、
装釘が目に留った、自ら文芸の棚に並べたこの単行本だった。
配本が少なかったけど、全部売れたような憶えがある。
ひとつは、気になっていた本。
装釘や"星ばあ"や北上次郎解説で決まり。
ひとつは、今敏監督アニメ化の原作。*1
新潮文庫から映画仕様も出ているのだけど、
こちらの中公文庫は、装画にデルヴォー、解説に川上弘美で、
僕は、こっちでしょう。
筒井康隆は意外に読んでいて、それでももう十年近く前の話しだけれど、
七瀬シリーズや、怪しいけど夢のような中華料理店の話は、
ぼんやりと憶えている。
何年かして、"SF"って冠を持つ作家だと知ったけれど、
未だになんだか...、その冠自体に馴染みがないからかもしれないが。