埋もれていた記憶から。

 

青春の残像

青春の残像

タイガースの"トッポ"こと加橋かつみ
「花の首飾り」での美しい歌唱が印象的な加橋かつみ
バンドを電撃脱退して、単身パリへ赴きソロアルバムを録音した。
ここにも逃避の匂いが感じられる。
ライヴでもカヴァーしていたBee Geesの影響や、
今でいうとSoft Rockの流れに位置づけられるような、
"白い貴公子"の傑作と名高いソロ3作から編まれたベスト盤。
紙ジャケ復刻ブームに乗って、この三作もと密かに期待していたけれど、
こんなベスト盤があったのも知らず、いつの間にかCD化されていました。
僕は1stの『パリ1969』しか聴いたことがなかったので、
素直にありがたいと想いました。
 
その歌声は不思議とTim Buckleyを想起させますが、
彼の声はより一層感傷的に響き渡ります。
インチキ再発で期待していた人たちをがっかりさせた
アシッド・フォーク・ヴィジョン』ですが、
加橋かつみの貴重なライヴテイクが聴けます。
 
こころの歌・最後の歌
Blue Sky Cafe
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