■
きのうのはなし。
『赤目四十八瀧心中未遂 [DVD]』で感動して以来、いつか観ようと想いつつ、
原作読んでから...とか、結局延ばし延ばしで忘れかけてたところで目にとまり。
これはもうすごく感情移入してしまって、泣けました。
エロせつない。エロかなしい。エロ痛々しい。
皮膚感覚にまで強く訴えかける映像力。
鬼気迫る寺島しのぶの存在感。
演技を越えたかのようなドキュメントとフィクションの狭間の
ギリギリの境界を見せつけられて、
映画の中のこの人は宮沢りえ同様にもう神がかって美しい。
大森南朋の飄々とした雰囲気もよかった。
あんなに主役に近いのに...まぁ寺島しのぶの強烈さとの対比もあるけど、
完璧なる脇役ぶりが熱い。
だんだんと人間味を醸し出してくる後半も沁みた。
作品としても、モノローグや字幕の使い方に静かな衝撃を受けた。
それらの手法で綴られる淡々とした恐怖に寒気が走った。
音楽も浜田真理子「Song Never Sung」が流れてまず最初に目頭が熱くなった(笑)
次は、街並を眺めながらのはっぴいえんど「しんしんしん」。
ロードムーヴィー風情を堪能した。
食堂での長まわしの朝食の温かさや穏やかさと、二人の静かな緊張感の
雰囲気のせめぎ合いも凄かったけれど、
寺島しのぶの役にずっと感じ入って観てきた最後、
あぁやっぱり女ってわからないよなぁ...と、
大森南朋にひっくりかえったのがなんとも(苦笑)
ラストの寺島しのぶの表情にもなんだか泣けてしまった。
どう感動するかはともかく、必見。
人肌恋しくなります。
くだらねぇなぁ...って笑ってしまう。
なんだかすごくうらやましい世界がひろがっている。
原作は、もう5〜6年前に友人が当時の自分を揶揄して、
「君のような奴が三人集まってしゃべってるどうしようもないマンガがあるぞ」と
話していたということが記憶にあるだけで、まったく未読。
というか、当時から気分悪くて(笑)、すっかり忘れていた。
午前三時にいい歳した男三人がファミレスでくっちゃべてる...ってだけで、
もううらやましいぞ!いいなぁ深夜族!ゆるすぎる!
こういうかゆいところに手が届きそうで届かない?陳腐な幸福感が、
時々必要なんだな〜。
全然内容も雰囲気も関係ないけれど、
を憶い出した。
これもひさしぶりに観たくなっちゃったなぁ。
ちなみに続編も出てまして↓一緒に借りてきて良かった!
オフィシャルサイト : http://the3youngmen.com/