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おもひでぼろぼろ...

「人間は思い出すために生きてる ーって
　イタリア映画の台詞ですけど。」
今読んでいる小説の一節に心が惹きつけられたが、
虚無感と焦燥感ばかりが苦しいこんな日を、
僕はいつか憶い出すのだろうか。
繰り返す自問自答に、
どちらからともなく、折れて、
崩れてゆく、薄れてゆく。
そうだ... とけちまいたいのさ。
　
顔中に冷気を浴びて、白い息を吐き出す頃。
ひしひしと冬の訪れを感じ始めると、
ブランキーを無性に聴きたくなるのは
なぜだろう？
ベンジーさん、ベンジーさん...
あなたは、
後悔したことありますか？
僕は後悔してばかりです。
けれどもなかなか変わることはできないし、
このままでもいいと想っています。