しがない書店員が手に取った気になる本阿弥さやか!

 

MOROCCO ON THE ROAD 終わりなき旅路 モロッコ編 (終わりなき旅路 (モロッコ編))

MOROCCO ON THE ROAD 終わりなき旅路 モロッコ編 (終わりなき旅路 (モロッコ編))

プロローグ読んだだけで、胸いっぱい、興奮してしまった!
 "「裸のままで砂漠に入り、もう一度、初めからやり直そう!」という
  言葉を書き記したのを覚えている。"
 "砂漠を忘却の場、逃避の場、そして自分をゼロから作り直す場として
  捉えるようになったのだ。"
 "ぼくが砂漠というものに抱いたすべてのもの
  ー未知、冒険、謎、幻想、彼方、異界、夢ー
  そういったものがこのモロッコという国そのものに秘められていたのだ"
大竹伸朗カスバの男 モロッコ旅日記 (集英社文庫)』や、幾多の景色として翳め過ってきた
"モロッコ"というキーワードが、今、確かな憧憬として浮かび上がってきた。
植田正治の写真に無性に惹かれる理由も、
もしかしたらこの本によって解き放たれるかもしれない。
エグザイルズ...読もうと想ってはいたが、結局やり過ごしてきた...。
しかも、写真がHABUと来た。シリーズ2作目だとは知らなんだ...。
 
語るに足る、ささやかな人生 ~アメリカの小さな町で

語るに足る、ささやかな人生 ~アメリカの小さな町で

棚に挿してあった一冊のタイトルに惹かれて取り出してみれば、
カバーには、エドワード・ホッパー『gas』
この本は、おそらくまちがいないだろう。
偉そうだけど、わかる人にはわかる雰囲気のある本。
著者の名前もどこかで見かけたことがある。
 "ーここには乾いた温もりがある。"
 "心温まる13の短篇で紡ぎ出されるロード・フォークロア"
ロード・フォークロア!なんて美しい響きなんだろう...。
序章を読んでみれば、
たとえとして『ギルバート・グレイプ;WHAT'S EATING GILBERT GRAPE [DVD]』が挙げられていたり、
 "『ストレイト・ストーリー [DVD]』はロードムービーであると同時に、
  「スモールタウン・ムービー」とでも呼びたくなる出来だ。"とあり、
想わず、顔がにやけてしまう。
内容は、短篇のような描き方がされてはいるが、
フィクションとしての誇張はいっさいないとのこと。
それでも読後感は、極上の短篇集のようだってことなのだ。
 
冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)

冒険手帳―火のおこし方から、イカダの組み方まで (知恵の森文庫)

1972年に出たものを、加筆修正して文庫化。
帯には、"この本さえあれば、何があっても生き残れる。"
売り文句は、
"当時の少年たちの冒険心を刺激しまくった名著、待望の復刊。"
谷川俊太郎が推薦文を寄せている。
"冒険の楽しさときびしさを教えてくれる。"
イラストがかなり時代がかっていて笑えたりもしますが、
中身はかなり本格的。たしかに文庫一冊で凄い情報量。
冒険かぁ...小学生のあの頃、知らない道があればどこまでも、
汚れようが暗くなろうが渡っていった日々が懐かしい。
すっかりインドア出不精に成り下がった自分には、
甘い響きであり疼きでもあります。
ハミザベス (集英社文庫)

ハミザベス (集英社文庫)

集英社文庫、今月のイチオシなんだそうです。
帯に、「私たち、栗田有起の作品に夢中です。」と、
いしいしんじ(解説)、江國香織小川洋子角田光代柴田元幸
錚々たるメンツですね。これで、ちょっと読んでしまったら...
まったく解説が言い得ていて納得の、
そっけない文章と小可笑しい会話の流れから受ける不思議な印象。
 "不器用なやさしさをユーモアでくるみ、流れる会話でつむぐ、
  新しい小説世界。"とは宣伝文句。
解説を読んでたら、ネタバレしそうになったので凄い拒否感が起きた。
もう、はまってしまってるのかもしれない...。
カバーは、『ホテルカクタス (集英社文庫)』の佐々木敦子
 
トリック・アイズ グラフィックス

トリック・アイズ グラフィックス

トリップ・アイズグラフィックスでもい〜んじゃない。
こういう本...どこに置けばいいんだろうね。
平積みしている店はいずこに...。
 いろんな意味で、注目の映画。
 
 

しが書手本。(略式) 

スローブログ宣言! スーパーマーケットマニア アジア編 ムーミンのふたつの顔 大人の塗り絵 花鳥風月編
 

只今読書中。

素晴らしい一日 (文春文庫)

素晴らしい一日 (文春文庫)

面白い!素晴らしい!
会話というより、台詞のような...いちいち沁みる。