いしいしんじ / ぶらんこ乗り (新潮文庫)
 
ぶらんこ乗り (新潮文庫) ぶらんこ乗り
 
心地よい違和感は、
いつの間にか馴染んで、
心のたいせつな場所へ宿っていた。
まるで"ともだち"ができたような感覚。
せつなくて、胸が痛んだり、
うれしくて、想わずにやけたり、
つめたさにちっちゃな不安を感じたり、
あたたかさに涙がでそうになったり...。
まぁ、ちょっと変わってるんだけど。
そこがとても魅力的なんだと想う。
 
荒井良二氏の装画が目について、
単行本が発売された時から、
気になっていたんだけど、読む機会がなかった。
その後、名前も評価も高くなってきた。
もし、これから読んでみようという方は、
この本からおすすめします。
読んだ後の印象としては...
装丁は足して割ったようなのが好いかな...(笑)