晩飯のカレーも皿には後残り僅かになって、
明日は休みでほろ酔いで言うことなし...
BGMのつもりで流していた某局のクラシックから、
なんとなくエイティワンポイントスリーに変えてみたら、
若干のノイズに混じって、
女性の歌声らしいギター弾き語りの曲が聴こえてきた。
それはそれはもう言葉にならないような...
静かな衝撃と感動がだんだんと沸き上がってきた。
これだからラジオってば素晴らしい!
と、晩飯の途中ながら、ボールペンとメモを用意... *1
だんだん冷静になってきて、
SSWなのはまちがいない気がするけれど、いつのものだろう?
昔の音に聴こえるけれど、意外に最近の人だったりするんだよなぁ。
自分のなかでは、Cat Powerが浮かんできた。もちろん違うんだけど...。
曲がフェイドアウトした途端に、また別の曲が...。
こっちは確実に知っている... !
ってなにこれ?ノンストップミックスかよ?
しかし、こんな曲続けるなんて、なんて番組だ素晴らしいぞぉおい!
絶対に知っているこの曲を結局は憶い出せずじまいで、
パストラルフォーク、草原やら小屋やらまで浮かんできたのに...
Yellow Roses♪って歌ってたのに憶い出せなかった...。
この曲でミックスも終了。
今日かけた曲目は、サイト*2でご覧くださいと仰るので、
タイムテーブルを覗いて、曲目を確認した。
 

このジャケットだけで素晴らしさは保証されたようなもの...。
ありがたいことにmyspaceに登録されていたので、
改めて試聴してみたのだけれど...
響きだけで胸が苦しくなるような、しかし琴線を強く振るわせる歌と音。
拭いきれない大きな喪失感や虚無感のような翳りが剥き出しの音像。
どの曲も聴いていて、彼女に秘められた重い背景か心象を想い描かずにはいられない。
今では、陳腐な冠詞になってしまった
"Nick Drake好きに..."、"Nick Drakeを想わせる..."などは、
彼女にこそふさわしいと想う。
 
彼女の名は、Sibylle Baier. 早逝のSSW。
"Colour Green" was recorded in Germany in the 1970-1973."ということで、
残念ながら、この音源は過去の発掘盤ということらしい。
でも、彼女の歌を充分に聴けるだけありがたいと想う。
ひさしぶりに、Amazonで衝動買いしてしまった。*3
 

Colour Green

Colour Green

 
試聴 : http://www.myspace.com/sibyllebaier
参照 : http://www.orangetwin.com/sibylle.html
 
Meditationsさんでは、アナログも販売していたようですが... 既に完売...。
 

ちなみに...

ザ・ドーン・アンソロジー
後の曲は、ご存知Heron。
紙ジャケ2作をいつか買おうと決めていたのにすっかり忘れてしまいました。
↑しかもこっちも未発表7曲を収録で凄いじゃないですか!
というより、「Yellow Roses」聴いてわからなかった自分が、
好きだと公言する資格はないような... と、ちょっとへこみました(笑)
翌朝は、そのうち買い替えようと想いつつやはり手放せない、
ザ・ベスト・オブ・ヘロン』を聴きながら、また反省。
 
 

*1:今憶えば、すぐMDに録音すりゃあよかったのにね... 昔の習性が... (笑)

*2:便利になったよねぇ... http://www.j-wave.co.jp/original/lairdeparis/

*3:まだ手元にあらず... ちゃんと着くのか不安。