『ハゲタカ』*1を観ようと早く帰ってきたのに、
晩飯を食べたら横になってしまい、始まる頃には抗う力も失せ、
あっさり睡魔の餌食になってしまった。
ほんとうにどうしようもない人間だと想いつつも、
僕は惰眠を選んでしまったのだった...。
夜の九時過ぎからうつらうつらと眠り始めて、
気づいてみれば、午前四時。
そこから、何度か寝覚めを繰り返して、六時半頃起床するまで、
いろいろな夢をみたように憶う。
しかし、どれもが、逃げたり、追われたり、失ったりといった、
負のイメエジばかり残っていて、うんざりした。
一番ひどかったのが、
つい先日逢ったばかりの友人を自分が殺害したということになっていて、
必死で逃れようといろいろ"考えている"という夢だった。
夢のなかで、自分はあの時はあそこにいたし...と、
一生懸命考えてばかりいた。
考えれば、考えるほど、行き詰まり、追い込まれていった。
夢でよかった...と、気がついたのは、
目が覚めて、風呂に浸かって、軽い朝食を摂って、
しばらく経った時だった。
なにかぼんやりとした不安に包まれていたのは確かだけれど、
それはあまりにも幽かで朧げだったから、やり過ごせた。
夢でよかった。