昨夜と今夜で一本ずつDVD鑑賞。

ざあっと感想を。
 
SAW ソウ DTSエディション [DVD]
http://www.sawmovie.jp/
もうずっと前から気にはなっていたのだけれど、
もし日々を過ごしていくのに支障をきたすほど恐かったら...と考えると、
手を伸ばせなかったのですが、ようやくレンタル。
バタフライ・エフェクト』のように馴染みのない世界での感動を求めて、
わくわくしながら観たんですが、たしかホラーって書いてあったような?
あまり詳しくないので乱暴な物言いですが、むしろスリラーって印象だった。
"恐い"ってところはまったく無くて、それよりも体感的な痛々しさや、
"衝撃のラスト"に想わず笑ってしまった自分は、
やっぱりこういう作品は向いてないんだろうなぁ(苦笑)
 

いつか、きっと [DVD]
http://www.gaga.ne.jp/ituka/
このジャケットと、"フレンチ・ロード・ムービー"という謳い文句に惹かれて。
だって、珍しいもんなぁ。
これが最初から音楽が好くて...
花の名前と花言葉のモノローグだけで、なんだか好さそうな気がしたのも束の間、
なんとも話の筋が大雑把で、主人公である母親の向こう見ずな言動や行動に、
なんじゃそりゃ?とはじめのうちは不安もあったのだけれど、
それも結局は後々の伏線のようになっていたし、
それよりも、溜息ものだった主演女優の表情の変化と、映像の美しさに観蕩れてしまった。
一輪の花も雄大な草原も小麦色の斜面も焼け爛れた家も
なんだか同等の美意識のもとにあるようで、心地よかった。
要所での挿入曲もどれも好くて、エンディングではしっかりメモりました。
良く言えば詩的、悪く言えば自己完結のような印象が
フランス映画には付き物だと想っているのだけれど、
この作品には、たしかにそういった"フレンチ"っぽさはない上に、
今まで観てきた"ロード・ムービー"と違うところというか、
"フレンチ・ロード・ムービー"としての特質を挙げるならば、
映像の芸術性が強い...そういった意識が強いと言えばいいのか。
背景は草原なのにまるで、舞台装置のような色彩のなかで語り合ったり...なんて、
下手したら雰囲気ぶち壊しだろうに、この作品はそこらへんのバランスが素晴らしく良くて、
違和感無く、他にも回想シーンの美しさなんて目頭が熱くなりました。
期待していたところは申し分無く、充実感があったのだけれども、
どうしても納得がいかないところ、満足できなかったところが、
結末だったんだよなぁ...。
いすれはツケがまわってくるだろう...の、ツケ違いだったというか、
この起点だと、けして清々しい結末を迎えることはないんじゃないかなぁと、
勝手に想い込んでいたもので、それなりに苦渋はあっても、
微かながらも前向きなエンディング*1に、とどめの美しい映像を期待していました。
最後のシーンも正直、お気楽過ぎるようで...それだけが心残りでした。
でも、音楽好いし、映像きれいだし、やっぱりお薦めしちゃいます。
 
 

*1:ある子供 [DVD]』みたいな...ね。