昨日は家族三人でランチ。
午後一時の待ち合わせを、
妹の気分ひとつで正午に早められたので、
渋々起抜けで、
僕はランチにでかけた。
独りでも何度か食べにいったことのある
スパゲティ屋へ遅れて着く。
ここのスパゲティは安い割に美味しい。
初めて食べてからもう何年経つのかわからないが、
いつの間にかチェーン店舗ができるほどになった。
しかし、肝心の味はいつ来ても美味しい。
甘味が欲しかったので、
食後にケーキを頼んで、セルフサービスのコーヒーを飲む。
またこのコーヒーが...不味いんですわ(哀)
でも、素直に不味いと想える自分は、
少しばかり美味を憶えたためか...舌が肥えたのか...?
とにかく不味いことはたしかだった...。
パンプキンチーズケーキはとても美味しかった。
 
妹に膚の荒れ様を心配されて、
冗談で、
「死相が出てるでしょ?」と振ったら、
「そう...そんな感じ...」と返された。
おい...。
顔面内出血してるような気分なんですよ。
すっと血の臭いが付きまとっている。
情けなくてロマンチック。
どこが...?
 
晩飯には、
昨夜、人間ドッグから帰還した父が勢いと習性で買い求めた
某スーパーのチキンカツ、フライドチキンの残りを喰らおうと、
だらだら支度をしていると、
ちょっとそこまで自転車こいで買物帰りの父が、
何を想ったか、カツ丼ふたつ買って来たよ!おい!
反動にも程があるでしょ!
島じゃ普段は肉なんか食べないんだよ...って言っても...
これはまずいんじゃないか(苦笑)
しかも、お決まりの焼鳥まで...。
鳥肉ってところがまだマシか...そんなレベルか...?
とにかく喰ったさ。
ビールも二本くらい飲んで、
寝そうになる父を起こし、
その夜の船、着けるかどうかわからない汽船での帰島を
アパートを出て道路まで見送った。
寒いね...なぜこんなに記録尽くめになるまで寒くなる。
なにかの警鐘なのではないかと想う。
そう想わないといけないような気がする。
しかし、たぶん、殆どの人間様は、
もっとあったかくもっとあったかくと、
まさに焼け石に水のような悪循環を繰り返すのではないだろうか。
 
父一人分のぬけがらの温みが残った仮こたつへ横になると、
ホッとしたのか、がっかりきたのか、そのまま眠ってしまった。
風呂にも入ってないのに...
目覚ましもかけてない...
それでもそのまま眠らずにはいられないなにかが
たしかに自分を誘っていた。