残念ながら、
三日前のなにかしらを朗々と語れるような
気分ではないのであります。
それでもひとつの空白すら恐れるようになるまで
堕ちてしまった...いや、
空けようと想えば、いつだって空けてやろう、
しかし、それは今ではないような気がするだけ。
そうぼんやりと自らに言い施してみる。
しかしほんとうに、
憶い出すことなど...
なにを話したのだろうか、
なにを食べたのだろうか、
なにを想ったのだろうか、
しかしたぶん、
この日もコーヒー*1は飲んだし、
頭痛は相変わらず付きまとっていたし、
空を見上げて溜息もついただろうし、
イッチョマエに人生を儚んでみたりもしただろう。
こうして一年365日のうちの一日が、
過ぎ去り埋もれてゆくのです。
もしかしたらこの日、
ものすごく重要ななにかしらを見過ごし見逃してしまったのかもしれないし、
自分の些細な行動や言動が誰かを傷つけ誰かを癒したかもしれない...
長い間独りで向き合ってばかりいると、
このように内へ内へとしか思考が開けていかないような気がする。
別にどうにかしたい訳でもないのだけれど、
このままでいいような気もしない。
ないものねだりのないものしらず...か。
 
そういえば...そういえば、
この日は父が上京していた。
それはそれで温かい記憶だ。
あたりまえのように、べらべら喋ったような憶えがある。
三日前のことなのに随分前のことのようだ...。
あたりまえのことが続きますように。 

Picture by Vincent van Gogh / The Starry Night (1889)

 
 

*1:カタカナなんだよなぁ