監督・主演・音楽:遠藤賢司

不滅の男 エンケン対日本武道館*1本日公開!

レイトショーかぁ...Y君は観に行くだろうか...?とばかり気になっていた。
 
帰宅して、ヌスラットを聴きたくなったので、久々に聴いてみた。

ヌスラット・ファテ・アリ・ハーン / カッワーリの王者

北中正和*2NHK-FM『ワールド・ミュージックタイム』で初めて耳にしてから、
その声圧、声響、声波に魅了されてしまい、聴き入りまた圧倒され感動して、
廃盤なども含めてさらに踏み込んでみれば、
その世界の深さについていけなくなった過去。
しかし、Jeff Buckleyが心酔してカヴァーしたように*3
湯浅学my bloody valentineのライヴでヌスラットを想い浮かべたように*4
他へ通じて響くこともあるので、此処を心地よく眺めていただけける方にも、
もしかしたらかけがえのない音楽との出逢いになるかもしれません。
さらには、「サイケも好いよね!」と気軽に何事も受けとめられる人へもぜひ...。

Shahen-Shah

Shahen-Shah

僕は↑これから聴き始めました。曲もそれほど長くないものが収録されています。
 
さて...なぜヌスラットを聴きたくなったのだろうかと憶えば、
それはただの気分さ...と、やり過ごしてしまうのも寂しいので、
おそらくは、エンケンという存在、あるいは単語ですら放つ波動のようなものが、
自分の内の、ヌスラットから受けた感動の記憶を呼び寄せたのではないかと...。
両者に共通して浮かべられることといえば、
胸が締めつけられるような、聴き手受け手のこちらが恥ずかしくなるくらいの、
狂気と背中合わせの純粋さを漂わせた響きだろうか...なんて、
結局は都合よく曖昧に鎮めてしまうしか能がない自分は、
この映画を観に行って、精神的デトックスができたらなぁと願います。
 
 

*1:http://enken.com/topics/vsbudokan.html

*2:http://homepage3.nifty.com/~wabisabiland/contents.html

*3:ライブ・アット”Sin-e”(Legacy Edition)』に収録のVan Morrison「The Way Young Lovers Do」などに痺れた人はぜひヌスラットを聴いてみてください。

*4:音山―呼べば応える音盤の木霊書』参照のこと。