雨の街を

 
朝から雨降り。
iPodを忘れて、心細かった。
行きも帰りも、電車の中の静けさに、
はじめは落ち着かなかったけど、
いつもより読書に集中できた気がする。
ただ、やはり、音楽がないと...。
 
帰り道、通りの家々から、
それぞれの晩飯の匂いが漂い、
せつなくなる。
むこうから、すれちがうのは、
男女の二人組ばかりで、
せつなくなる。
 
田舎に台風直撃と、ニュースで知り、
すこし不安、すこし心配...。
気になり連絡してみれば、
親は呑気だった。
 
 

Picture:茂田井武 / 我ハ野ノ鳥 (1946)