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望楼館追想 (文春文庫)

望楼館追想 (文春文庫)

 「ぼくらはだれかが館の最後のひとりになる瞬間を、
  そしてだれもいなくなる時を、辛抱強く待っていた。
  孤独を楽しめるのは、他人に囲まれているときだけなのだ。」
 
 「体中が涙を流している。体中がすすり泣いている。
  彼にはそれがわかっていた。彼が知りたかったのは、
  そうなったのはなぜなのか、ということだった。」