しがない書店員が手に取った気になる本たち!!!!!!!!

 

ANOTHER NEUTRAL (1) アナザーニュートラル イスラム世界を旅する人へ

ANOTHER NEUTRAL (1) アナザーニュートラル イスラム世界を旅する人へ

"どこからか借りてきたフィルターを外してみれば、
 新たなるイスラムの姿が見えてくる。"
まず、Introductionの文章でハッとさせられた。
そうなのだ...。「イスラム=中東=危険」
クローズアップされ続け、いつのまにか焼きつけられたイメエジ。
これはもちろん、すべてではない。しかしどうだろう?
改めて省みるなどしなければ、こんなイメエジのままに、
見過ごしてゆくのではないだろうか。
ヴィジュアル〜と銘打つだけあって、美しい写真に惹かれる!
コラムを挟みながら、イスラム諸国の簡単な紹介が続く。
全体的に、入門編といった趣き...で、僕には充分だが、
ガイドブックとしては、ちょっと物足りないような気もする。
店の女子バイト(社長令嬢なのです)が、二ヶ月あまりに渡って
オマーンへ旅行中でありますが、この本を観るまでは、
なに?サッカー観に行くの?くらいにしかこちら反応できなかったのに、
このガイドを観た日にゃあ... あんな美しい街並を観ているのかもなぁと、
羨ましくもあります。
 
こどもたちへ 夜回り先生からのメッセージ

こどもたちへ 夜回り先生からのメッセージ

ご存知、夜回り先生の新刊です。もしかしたら最後になるのかもしれません。
"この本は私が残しておきたい、伝えておきたいことのすべてです。"
「こどもたちへ」向けられた本でもあるけど、
巻末に用意された「さいごに」「おとなたちへ」と、
これだけでも、充分読むに値するのではないだろうか...。
胸が締めつけられるのと同時に、
すこしだけ覚悟にも似た力をもらった気になる。
そして、最後には"お願いします。"と締めくくる。
どうして、こんなに真摯に生きることができるんだろうか...。
以前、偶然つけたテレビから、水谷修氏の講演を目にする機会に恵まれ、
その端正な顔立ちと、まっすぐな眼差しと、低いよく響く声と、
そしてなによりもその訴えかける言葉の力強さに、引き込まれた。
本人は嬉しくもないだろうけど、
カリスマとはこういう人のことを指して言うのだろうと想った。
この人は必死なのだ。
何度も悔いてきた事を、もう繰り返したくないから。
「そんなことわかってるよ」「考え方は素晴らしいねぇ」などと、
人によっては、処理されるのかもしれないけど、
実際に、外に出て行動している人間の書く事は違う。
これは、一種の実用書でもある。
「死にたい」なんて考えたことはないけど、
それなりに苦しんで、悩んで、今でもやっぱり色々ある...
それでも生きて、幸せになりたいと願う、
そんな28歳のこどもには、納得、共感できつつ、姿勢を正され、
ちょっとした生きる力になる、そんな本です。
 
美輪明宏のおしゃれ大図鑑

美輪明宏のおしゃれ大図鑑

MORE特別編集。連載をまとめたものだそうです。
"美しいモノに囲まれていれば、人は自然に美しくなります。"
"人はいくつになっても成長します。夢はいつでもかなうのです。"
美輪先生が語り、選んだ、「おしゃれ」についての決定版。
中原淳一寺山修司、ピアフ、といった馴染み深い名前から、
新庄!、宮沢りえまで...。
特に、「今、愛でるべき男たち」のセレクトは意外でした...。
ジャケまで完成されている?美輪明宏セレクションコンピ盤、
『For Your Love Story』には、やはり頑固なまでのこだわりが反映されています。
"ロマンティックな時間を必ずお約束します。"
「人間は、本当は泣きたいのです。」に大きく共感...。
 
東京待ち合わせ案内

東京待ち合わせ案内

Petit Grand Publishing Online 商品案内。
"とっておきの待ち合わせ場所"100選。
序文に、堀江敏幸。さすがプチグラ!装幀が素敵だ...。
無精髭の生えた乙女心をも、しっかり抱き寄せる。
あの有名なホテルのロビーや喫茶店
上野ジャイアントパンダから東京体育館のポプラの木まで。
銀座では、いきなり教文館が載っていてニンマリ。
好きな喫茶店や、行ってみたいところもたくさん。
贅沢言えば、オールカラーだといいのになぁ。
しかし、"待ち合わせ場所"で、本を創っちゃうなんて、
素敵な発想だと想いませんか。
東京にお越しの際には、この本読んで、あの場所で。
そういやぁ、昔... 「まちぼうけ」って曲、好きだったっけなぁ。
  
表紙は、カール・ラガーフェルド*1
まぁ個人的には、あまり馴染みないんですけど。表紙の迫力、凄まじいです。
リチャード・スターク(現クロムハーツデザイナー兼オーナー)との対談あり。
日本向けだからか、リチャード氏が武蔵丸の断髪式に出席してたり、
ヒムロックのライヴで楽屋訪問してたり...といった写真もあり。
アクセサリーなら、シルバーよりもレザー派の人間ですが、
カタログ観てると、やっぱり圧倒されますね...。へヴィー!ゴージャス!
気になったのは、付録CD!二十組くらいのアーティスト収録でしたが、
知ってる名前は、メルトバナナとモトリークルーだけ...。
これだけでも凄い組み合わせ。どんな音楽が入ってるのか気になる。
それよりも衝撃だったのが、どんな経緯かわかりませんが載っていた、
Daryl Trivieriという人の"Pen&Ink"という作品群。
検索してみたが、はっきりとした情報がないので、残念。
異形の生物の群れ。観すぎると、夢に出てきそう...。
http://www.chromehearts.com/
 
ラブレーの子供たち

ラブレーの子供たち

装画は、バルテュス...。なんという題名なんだろう。
面白そうだけど、難しそう...。背伸びして届くかどうか...。