まずは...

アナ・トレントの鞄』の話。

 
ミツバチのささやき [DVD]
 
結局、休憩を何度か重ねたたうちに読了。
それでも、あまりの愛おしさに購入...。
新刊を販売している書店員のくせに、
新刊はあまり買わない人間ですが、
これは...素晴らしいから。傍に置いておきたい一冊。
架空の散文旅行。空想、夢想のための手引。
すべてのページが、<朝、焼いたパン>になろうとも、
読み耽ってしまうんだろうなぁ。
 
ところで、先週のいつか、前にいた店舗の店長が、
事務所に雑用でふらりと現れて、
僕が持っていたこの本を見るなり、
「おぉ!これが...」
知ってるんですか?と、相槌をうてば、
「この題名がねぇ...」と。
想わぬところで話せるお人を発見!
しばし、ビクトル・エリセについて語らう。
とは言っても、僕は『ミツバチのささやき [DVD]』しか観たことがないので、
その後の作品を観たい!だとか、DVDは廃盤でどうにも観る事が叶わない等。
店長は、なんとリアルタイム!で、大きなスクリーン!で観たそうで、
ちょっと自慢げだった...素直にうらやましい。
店長は、エリセの三作品のなかでも、これが特別良いと言っていた...。
たしかに、あの"詩的"と謡われる映像美、胸が締めつけられるエピソード、
そして...フランケンシュタインに見入るアナの顔...。
すべてが美しい映画なんです。
これを機に、『マルメロの陽光 [DVD]』を加えた特別ボックスで再発希望!!!

 
ではでは、

しがない書店員が手に取った気になる本の理想と現実。

 

ツリーハウスをつくる

ツリーハウスをつくる

今週のイチオシです!
ページ捲るたびに、唸らされました。素敵だ...!
すごいぞ!鬼太郎の家はほんとうにあったんだ!みたいな。
マイライフ・アズ・ア・ドッグ [DVD]』に出てくる、主人公が閉じ篭る離れみたいな!
なかでも、開いてすぐ飛び込んできて呆気にとられた、
"天空に浮かぶ家"
なんでも、インドネシアニューギニア島にあるイリアン・ジャヤという地区に住む、
ある民族のなかでは、そのような地上46mの高さに佇む木で出来た家々が主流とのこと!
ツリーハウスの原点なのだそうです。
他のツリーハウスも、文化遺産*1に登録されても
おかしくないのではないかと想わせるほどの、素晴らしさです。
古材、廃材を利用して、こういう再生の仕方もあるんだなぁと、感動。
ジャパン・ツリーハウス・ネットワーク
 
オンライン書店ビーケーワン:風の国・ペンギンの島
風の国・ペンギンの島
これまた、こころくすぐる本です。
映画『皇帝ペンギン』に合わせた刊行でしょうが、
色々見てきたペンギン写真のなかでもかなり好感度高く、
しみじみ見とれてしまいました。
 
あと、こんな怪しい本が出ていました...。
ぺらぺら捲り読みしましたが、やっぱりこういうのいいなぁ(笑)
日本幻獣図説

日本幻獣図説

 
そして、映画『妖怪大戦争』がらみでも、色々出てますね。
角川書店から、水木、荒俣、京極の妖怪トリオ大活躍!!!...?
なんだか夏休みっぽい感じで、いいなぁ。
 
 

しがない書店員が手に取った気になる...

単行本。

廃墟本 The Ruins Book HAPPY NEWS さらに経験を盗め SOFT&HARD
 

しがない書店員が手に取った気になる...

文庫本。

お菓子放浪記 (講談社文庫) 生まれたときから「妖怪」だった (講談社プラスアルファ文庫) トーベ・ヤンソン短篇集 日本怪奇小説傑作集1 (創元推理文庫)
 
 

*1:この場合は複合遺産になるのか...?