一千一秒物語


稲垣足穂作の、今で言えば"超短篇"、世に言う"ショートショート"で
通じそうな文章が幾つも収められたこの物語に、
僕は出逢った時期も因果も忘れてしまった...。
憶えているのは、とにかく当時はネットと詩が自分のなかで、
とても大きな存在になり始めていた事。
今想えば、無我夢中...という表現が近からずも遠からず。
自分探しの中で、自分を失いながら創られていったような。
今でもそうだけど、文章を書くのがどうにも苦手な自分には、
表現手段としての文筆業に強い憧れを持ちながらも、
結局、なにかしら努力する気力すら持ち合わせず、
ゆるい妄想を弄ぶくらいがせいぜいだったのですが、
この『一千一秒物語』に出逢ってしまったが為に...
 
こんなんでいいのかあッ!!! (°д°;;)
 
と、妙な勘違いから覚醒してしまい、
ひたすら詩という名の下での遊戯、自慰、社会勉強、告白etc...に励むのでした。
 

月日は過ぎて...

昨年、新宿タワーブックスにてセピア色の表紙の新潮文庫改訂版を見つけた時、
その装丁が小浦 昇氏によるものだった事に感動!!!
今現在、この物語の或は足穂の著作物の装丁をさせるのなら、
小浦氏か、たむらしげる氏だろうと個人的には想っていました。
復刊ドットコムによって甦ったたむらしげる絵の『一千一秒物語』は、
正直、期待外れというよりは、イメエジしていたのと余りにも違っていて、
購入すらしませんでした...。
でもたむらしげる作品は好きです。ファンタズマゴリアが一番好きかもしれません。
また観たいし手元に置いておきたいな。
 

結局...

何を書こうとかまとまらないうちに、書き続けて...眠くなってきました。
だって今日は、バイトがドタキャンで休んだおかげで閉店までいたからさ。
ちなみに今日から、八連続出勤だよ...どうなってんだよ。そりゃあ疲れるよ。
まぁまとめてしまうと、いつも素敵なちくま文庫から、
函入り単行本の全集で出ていた稲垣足穂コレクションの刊行が始まったよ!!
装丁はちくまではおなじみクラフトエヴィング商會。いいっすよね。
それを購入して久しぶりに読んでみたら、色々想い出してしまいました。
青春の数ページここにあり。
でもタルホはまだ今作品しか読んでいません悪しからず。
 
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