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一千一秒物語
稲垣足穂作の、今で言えば"超短篇"、世に言う"ショートショート"で
通じそうな文章が幾つも収められたこの物語に、
僕は出逢った時期も因果も忘れてしまった...。
憶えているのは、とにかく当時はネットと詩が自分のなかで、
とても大きな存在になり始めていた事。
今想えば、無我夢中...という表現が近からずも遠からず。
自分探しの中で、自分を失いながら創られていったような。
今でもそうだけど、文章を書くのがどうにも苦手な自分には、
表現手段としての文筆業に強い憧れを持ちながらも、
結局、なにかしら努力する気力すら持ち合わせず、
ゆるい妄想を弄ぶくらいがせいぜいだったのですが、
この『一千一秒物語』に出逢ってしまったが為に...
こんなんでいいのかあッ!!! (°д°;;)
と、妙な勘違いから覚醒してしまい、
ひたすら詩という名の下での遊戯、自慰、社会勉強、告白etc...に励むのでした。